【国外売上】ebay輸出でよく使う勘定科目をまとめました【仕訳】

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この記事では、ebay輸出をしている方がpaypalをCSV出力した時に現れるタイプや名前などを元に仕訳するための勘定科目割り振り方法を解説しています。

この記事が向いている方

  • 確定申告を自分で済ませようとしている方
  • 自分で済ませたいけどやり方がわからない方
  • 勘定科目をどうすればいいのか悩んでいる方

それではどうぞ!

おさらい

前回の記事では会計ソフトや国内仕入でよく使う勘定科目についてお話ししました。

国内(円建て)の取引については前回の記事で紹介した勘定科目さえあれば、おそらく仕訳することが可能だと思います。

今回は国外(ドル建て)の取引で使う勘定科目を解説していきます。

ちなみに僕が使っている会計ソフトはfreeeです。

freeeの回し者でもないし、特にアフィリエイトもありませんので気軽にリンクを踏んでくださいね笑

↓会計ソフトを選ぶ基準について知りたい方はこちらの記事を参考にして下さい。↓

↓前回の記事はこちら↓

国外仕訳

国内仕訳は発生日毎に仕訳をしていましたが、国外仕訳もルールは同じです。

ただ、面倒くさいのはドル建てだと言うことです。

税務署に確認をしたところ、ドル建てでも発生日毎に為替換算して円変換をする必要があるとのことでした。

個人輸出をしていて仕訳を考えるとき、ググって調べると思います。

その際によく出てくるのがある程度の期間の為替レートの平均を使って仕訳する方法が簡単そうだし、楽そうだし、よく出てきますよね。

ですが、この方法は認められていないそうです。

税理士のサイトでよく書かれているのですが、僕の地域の税務署では発生日毎の為替レートを使って下さいとのことでした。

なので、ここまでやり方を書いていますがまず、ご自身の税務署に確認して下さい。

僕や他の税理士がこう言っているからとかではなく、あなたの税務署が言うことが正しいのです。

まあ、僕のやり方は発生日毎に為替レートを使用している方法なのでやり方が間違っていると言われることはないと思いますが。。。

僕は仕訳表を税務者に持って行ったら専門家が仕訳したレベルで、できてると褒められましたので!!!!笑

paypal

paypalのデータはCSVでダウンロードすることが可能です。

ダウンロードすると1つ1つの取引に名前やタイプというように内容が記載されています。

仕訳をするためにこのデータを改造していく必要があります。

何がどんな内容なのかはこの先で解説します!

ドル建て勘定科目(paypal仕様)

ドル建ての売上や経費で使う勘定科目は以下の通りです。

勘定科目税区分タイプ※1内容
売上高輸出売上eBayオークションの支払い輸出のための売上時に使用
外部保留の解除
異議解決による保留のキャンセル
支払い審査による保留解除
即時支払い審査(IPR)による取り消し
州税対象外パートナーにより徴収された税金返金時のアメリカの州税
Paypal手数料対象外なし。自前で作成した勘定科目返金時のpaypalの手数料※2
Paypal通貨換算手数料対象外なし。自前で作成した勘定科目返金時のpaypalの為替差損益※2
収入の部
  • ※1  paypalで使われるタイプ名。
  • ※2 paypalは返金時に手数料は返らないですが、あれば使用されます。
勘定科目税区分タイプ内容
売上戻り高課税売返支払いの返金購入キャンセル時に使用
外部保留なんらかの理由で保留時に使用
異議調査のための残高保留
支払い審査による保留
事業主貸対象外一般の引き出し口座振替など
支払手数料 場合による事前承認された支払い請求ユーザーの支払いebayの手数料の支払い※1
荷造運賃対象外海外送料
州税パートナーにより徴収された税金アメリカの州税
Paypal手数料なし。自前で作成した勘定科目paypalの手数料
Paypal通貨換算手数料なし。自前で作成した勘定科目paypalの為替差損益
支出の部

※1  支払い手数料に日本の税金が課されていれば課税対象です。(ebayは課されています。)

勘定科目税区分タイプ内容
なしなし一般の通貨換算ドルから円に変換時に使用
削除対象

ebayに限らず、paypalを使用して外貨取引をしているとこのように仕訳ることが可能です。

あとはこれらの情報を元に仕訳をするだけです。

タイプを元に勘定科目毎に割り振っていきましょう!

自作の勘定科目について

ここでは会計ソフトに記帳するために便宜上作成した勘定科目について説明します。

作成した勘定科目は僕が便宜上必要だと思って作った勘定科目になります。

paypalのタイプなどにはでてきません。

paypal手数料

ebayの売上をpaypalが受け取った時に自動でpaypalは手数料を我々から徴収しています。

画像の赤枠が徴収される手数料になります。

実際のところ、正味の金額だけでも仕訳はできてしまいます。

ただ、このpaypal手数料は経費として計上することが可能です。

よって、僕はこの手数料を経費計上するために専用の勘定科目を作りました。

それが「paypal手数料」となります。

paypal通貨換算手数料

日本円を支払いしたり、口座振替する際にpaypalは手数料を我々から徴収しています。

この時に徴収される為替損益と手数料をまとめてpaypal通貨換算手数料としています。

上記の画像では2021/3/22にDHLに20.19ドルをpaypalに支払っていますが、円換算すると2105円となっています。

ですが、実際のレートで換算すると2021/3/22のドル円は¥108.91です。

支払った金額20.19ドルに108.91を掛けると2198.8929円となります。

実際のレートで計算した金額(2198.8929円)とpaypalの表示金額(2105円)には93.8929円の乖離が生じました。

この金額も経費計上することが可能なため、「paypal通貨換算手数料」という勘定科目を作り計上することにしています。

数字ではっきりと見えない金額を計上するための勘定科目です。

州税

州税とはアメリカの税金です。

アメリカ在住者がインターネットで物を購入した時、住んでいる州によっては税金を支払う必要があります。

この州税は僕たちのpaypalアカウントに自動で入金され、自動で徴収されます。

触ることのできないお金ですが、このお金も経費として計上することが可能です。

ちなみに、これまで紹介した3つの勘定科目はどれも還付金の対象になりません。

全て税区分を「対象外」に設定する必要があります。

間違っても税区分「課税対象仕入」などとしないようにしましょう!

freee側の設定は別記事で解説します!

為替差損益

ここで為替差損益について詳しく述べることはしませんが

簡単にいうと為替のレートが日々動いているので外貨に対する円の価値が常に変わっているということです。

よって、ebayの取引も同様に円換算する時と期末ではドルの評価金額が変わるということです。

期末時は為替差損益を出せば経費計上することができますよ!

半自動仕訳システム

自分で1つ1つ仕訳してもいいのですが、きっとどこかでミスすることでしょう。

僕はミスしたくないし、そもそも自力で仕訳するのは面倒くさいのでこんなシステムを作りました。

これは全部で4ステップの手順があり、手順通りに進めればほとんど自動で仕訳をできるようにデータを作りました。

もし興味がある方が多数いれば、データの解放も可能です。

自作なので、めっちゃ大変でしたが。。。

まとめ

いかがでしたか?

説明すると結構大変な量でしたが、paypalの中はこのようになっています。

この情報さえあればあなたも個人で還付金をGETすることも可能な情報です!

僕自身、これらのことを自分で調べて記帳するまでに1週間以上の時間を要しました。

なかなかネットに情報がなかったのでfreeeやpaypalや税務署に電話しまくって確認したのは良い思い出です。

現在は皆さんpayonnerに移行されているかと思いますが、それでもpaypalは要所要所で使うことがあるかと思います。

この記事がpaypalユーザーに少しでもお役に立てれば幸いです。

Posted by ゆき